ミニチュア玩具、大人から大人気 オモ写やインスタで活躍

シチュエーションを設定しオモチャを組み合わせて写真を撮る「オモ写」等の人気を背景に需要が増えているのが、ミニチュア玩具だ。中古市場で高価格で販売されているものも中にはあるという。ミニチュア玩具人気の実態について、話を聞いた。

シルバニアファミリー、大人が買い戻し

エポック社が1985年から販売しているドールハウス、シルバニアファミリー。森で暮らす動物たちの物語という設定で、動物の人形と家や家具を組み合わせて遊ぶ玩具だ。元々は子供向けに開発された商品だが、大人の女性の需要が高まっているという。

買取王国(愛知県名古屋市)ではシルバニアの買取りを昨年11月に開始。今年に入ってからは3日に2件のペースで買取依頼があり、おもちゃ全体で見ても好調だ。ホビーオフ小田原鴨宮店の佐藤祐介店長は「家具などの小物系は1日10個くらいコンスタントに売れます」と話す。子供の頃にシルバニアで遊んでいた女性が社会人になり、再び買い求めるケースが多いそうだ。”ごっこ遊び”ではなくインテリアとして飾り、撮影した写真(=オモ写)をインスタグラムやブログにアップする趣味の流行が続いているようだ。

シリーズ商品の中で、中古価格が高いものがある。それは、家電だ。家具や家電は世間で流通するものをそっくりに模して作られているため、家電は必然的にその時代に売られていた型が色濃く反映される。こういったものは希少性が高いため、例えば古い様式のオーブンは他のものが中古価格300円ほどのところ、500円の値が付けられている。