コロナ禍で大きなダメージを受けた金券やチケットの需要が、人流の活発化に伴い回復している。ただ、金券店にとって主力商品の1つとされる新幹線回数券の販売が終了するなど、先行きは明るいとは言えない状況だ。金券店に現状と今後の見通しについて聞いた。
新幹線回数券終了で更なる試練
コロナの影響で落ち込んでいた金券の需要が今年5月・6月に復活した。メルカリが発 表した5月の「メルカリ物価・数量指数」によると、金券の中でも演劇・芸能のチケットの物価指数は前年同月比151%、スポーツのチケットは141%で、物価上昇ランキングで1位と2位に入っており、CtoCでの取引は活発なようだ。
興行系は昨年の2倍にコロナ前水準に回復
金券店での売れ行きを聞いたところ、「興行系のチケットの5月・6月の実績は昨年の2倍です」と、東京・神奈川を中心にJ.Marketを運営するコスミック流通産業(神奈川県横浜市)の田渕貴志営業推進部長は話す。動き始めは3月。特に野球やコンサートのチケットが伸びているという。