クレカ不正利用に備えよ、有効な「チャージバック」対策とは?

クレジットカード(クレカ)の不正利用が増加している。国内だけでも、昨年実績で年間300億円以上の損失が発生しており、リユース企業やマーケットプレイスでも被害に見舞われている。特にECに強い企業にとっては、不正利用をいかに防ぐかが利益改善の要素となる。マーケットプレイスと自社EC、それぞれのクレカ不正決済対策をまとめた。

クレカ不正決済のおもな手口は、悪徳業者が他人のクレカ情報を用いて決済し、商品は受け取るが、代金はクレカ契約者に請求するというもの。被害が発覚した際、クレカ契約者の多くは、身に覚えのない請求としてカード会社に取り消し申請をする。カード会社が承認した場合、事業者の売上は基本的に取り消しとなる。これをチャージバックと呼び、クレカ契約者の保護につながるものの、事業者にとっては売上がなくなった上に在庫も戻りにくく、損害が発生する仕組みだ。

不正利用被害によるチャージバックは、理不尽さを覚える方も多いのではないだろうか。