大学生で運営している下北沢の古着屋、学生ならではの運営方法や大きな展望を持っている社長

「古着屋KAKKOは、現代と古着をコラボレーションした新しい古着ショップです」

今回は下北沢にて古着屋KAKKOを運営されている、中島瞳生様にお話をお伺いしました。

中島様は、大学生でありながら下北沢にて古着屋の店舗を運営されています。

古着屋KAKKOは「空気感やスタイリングを最大化させる」というビジョンを元にされた古着屋です。

貴社の業態を教えてください

私自身はビンテージなどの古着屋で販売されている服やスタイルが好きなのですが、現代のスタイルであるナイロンパンツやナイロンジャケットなど機能性を重視した商品も販売しています。

仕入れ先は主に国内のディーラーからの買い付けや海外からの仕入れがメインとなっており、アメリカやカナダからの仕入れが多いです。

主に店舗での販売がほとんどなのですが、オンラインでの販売も行っています。

現在弊社のお客様の客層は、8割が10代〜20代です。

スタッフが自分と同じく大学生であることから客層と同じくらいの年齢であり、同じ目線に立った接客が可能となっています。

運営方法も大学生のファッションサークルのような感じで楽しく運営しています。

ビジネスを始められた経緯はなんですか?

古着屋KAKKOは、現在創業4年目になります。

私自身古着屋を始める前は、大学一年生の頃から個人で古着の売買をしていました。

当時はポップアップ形式で販売しており、店舗は持っていませんでした。

ですがお手頃価格の古着を販売している古着屋では、スタッフのコーディネート提案などの接客がない部分に課題を感じていました。

自分の好きな服を全体的なコーディネートではなくピースで買う方が多いことから、合わさった時に変になってしまう方が多いです。

そこである程度お値段も大学生が買える値段かつ、スタッフからのコーディネート提案が可能な古着屋を開きたいと思ったのが、古着屋KAKKOを開業したきっかけです。

弊社の強みは何ですか?

弊社の古着は大学生など10代〜20代の方でも買いやすい価格となっており、平均約8千円となっています。

アメリカやカナダから取り寄せたビンテージ衣類の中では、とてもお手頃な価格です。

また、スタッフも大学生が多いことから同じ目線でのコーディネート提案が可能です。

SNSマーケティングのコツは何ですか?

今までSNSに執着していなかったのですが、下北沢の2階なので集客が難しいのが現状でした。

ですが近年弊社のインスタグラムは、半年で5,000人増えました。

インスタグラムのフォロワーを増やせた要因は、わざとお面を被り写真に違和感を持たせることで注目を持たせるなどしています。

このように顔を隠すことで、服に注目させることもできます。

また流行りの物を集めるだけでなく、古着と現代の掛け合わせをしている古着屋さんが少ないので、インスタグラムでもそこに注目されている方が多いと思います。

ビジネス運営において、困難だった時はありますか?

ビジネス運営において1番大変だったのは、人間関係です。

古着屋KAKKOは、当初3人で立ち上げました。

同い年の大学生同士かつ、素人同士でビジネスを始めました。

友達からビジネスの関係になったことから、ギャップなどが起こり人間関係は悩みました。

現状自分がトップになったので、問題は解決しています。

上記の困難をどのように乗り越えましたか?

店舗開業当初は、開業してから5日後に緊急事態宣言になり、ビジネスの窮地になったのですがビジネスの難しさを痛感しました。

当時は上手くいっていなかったので、やり方への価値観の相違などが発生して人間関係に関して難しい時期がありました。

ですが今はビジネスが軌道に乗ってスタッフが増えたことにより、上下関係が構築されスタッフ皆が意欲的に動いてくれています。

今後の展望について教えてください

下北沢の古着マーケットは凄いのですが、市場にのみ頼ってビジネスを運営したくはないので、今年の上半期には2店舗目を立ち上げます。

池ノ上駅など三軒茶屋あたりに新店舗を出す予定です。

また自分自身好奇心旺盛なことから、空間事業に興味があり衣食住を賄うライフスタイル事業を始めたいと考えています。

自分達の古着を販売しつつカフェを運営するなども、挑戦してみたいです。

弊社で販売している古着を着ながらカフェを利用するなどの、ライフスタイル全般をコーディネートしたいです。

またこれは長期的な大きな夢ですが、将来的には弊社がデザインした家の販売なども行ってみたいです。