「私がお店を運営する上で大切にしていることは、楽しく・おもしろくです」
今回は株式会社ベルスーガの代表取締役である、佐野和希さんにお話をお伺いしました。
1988年の沖縄県生まれの千葉県出身で、日本大学を卒業後アパレル業界に8年間身を置き、その後リユース業界である大手ブランド品買取店へ転身されました。
大手ブランド品買取店を退職後、現在の株式会社ベルスーガを創業されました。
ベルスーガでは買取と販売双方に力を入れており、ECやライブコマースにも挑戦されています。
貴社の業態を教えてください
弊社は、地域密着型の買取・販売店です。
2020年10月2日に会社を設立して現在約3年半ですが、前職の知見を活かして皆様にご満足いただく買取を行っております。
主な商材は、ブランドのバッグ・時計、並びに宝石・貴金属・衣料になります。
またEC販売事業やオークション事業にも力をいれていて、売上としてもかなり伸びてきています。
今後は、買取・販売の強化の重要なポイントですね。
私がお店を運営する上で大切にしていることは「楽しく」「おもしろく」です。
これからもこの考えを大切に、店舗運営をしていきたいですね。
なぜリユース業界に?
以前はアパレル業界にいたのですが、現在海外生産との価格競争が激しくなっていることから利益を上げるのも難しくなっており、将来性を感じなくなっていました。
以前勤めていたアパレル関係の会社も約1年程で潰れてしまい、そのような状況から自分が培ったスキルや知見を活かせる別業界の仕事を探していました。
その時にアパレルと言えば古着だと思ったのですが、当時の上司からブランド品の方が向いていると言われたため、ブランド品買取を企業することに決めました。
向いていると思われた理由としては、BtoBの営業経験があったことからBtoB向けの買取事業などが得意だと思われたんだと思います。
実際にリユース業界で働いてから一番辛かった時はどんな時ですか?
やはり、最初の頃のキャッシュ回りが1番困難しました。
潤沢な資金で開業したわけではありませんでしたので、少なめの資金で軌道に乗せるのは大変でした。
どのように乗り越えましたか?
以前勤めていた会社は買取専門店でしたので、販売のノウハウがありませんでした。
ですが経営するにおいて販売は重要だと思い、まずはヤフオク!やメルカリでの販売から始めてみることにしました。
そんな中ECサイトにおいても様々な方法があると知り、現在は特にライブコマースでの販売方法に興味を持っています。
現在抱えている課題や問題は何かありますか?
現在はヤフオク!やメルカリを主体に販売しているのですが、ECモールによって売れる商品がバラバラなので、それらを垣根なく売れる様にしたいです。
その為には査定できる人材が必要なのですが、現状査定方法をスタッフに教えるのは難しいため1人で行っています。
またECモールによってはルールが違うなど、商品査定のノウハウを全員で共有するのは難しい状況です。
そのため、出張での買取など限られた時間で査定する必要がある査定方法を取り入れることができないため、宅配買取など届いた商品をゆっくり査定できる方法を採用していく方面です。
将来的にはFC展開も考えていますので、人材の育成も積極的に進めたいです。
今後の展望について教えてください
今後は、マンション型の出張買取と店舗展開をしていきたいと考えています。
そのためにも、EC販売やネット集客、オークションでの買売などの強化を図っていく必要があります。
特にEC販売やネット集客については、まだまだ伸ばす余地はあります。
仕入れについてもエンドユーザー様からの買取だけではなく、市場からの仕入れも並行して行っていく、「ハイブリッド型」のブランド品取扱店を目指しています。
また宅配買取を強化しつつ、地方からの買取も拡大していきたいです。
日本の人口は減りつつあることから日本のマーケットは縮小しているので、海外マーケットも視野に入れていきたいです。
貴社の強み・特徴を教えてください
大手の買取専門店さんは新しいことを取り入れるのに時間がかかりますが、弊社は大手ではないことからトレンドなどを取り入れるフットーワークの軽さが強みになっています。
自分自身も新しいものが好きなことから、トレンドには常にアンテナを張っているので、常に挑戦している会社である部分は強みです。
また弊社で働いているスタッフはグループ会社のスタッフ全員で一緒に働いていることから、働きやすいフランクな職場な部分が特徴となっています。
どんな人材を求めていますか?
弊社としては店舗拡大を考えていますので、求人は重要なポイントになります。
人材については、「誠実さ」と「話しやすさ」を持ち合わせた即戦力の方にお越しいただけるとうれしい限りです。
この2点は、買取店の人材に欠かせない要素ですから。
今後は時期をみて新規採用を増やし、会社としても拡大を図っていく段階です。
採用にあたっては、私のアパレル業時代に培った「人を見る目」が役に立つのではないかと感じています。
面接の結果として双方ミスマッチになると、お互いにもったいないですからね。
私としてはやはり、「楽しいお店づくり」を一緒に目指していただける方と働きたいと思っています。
今後リユースビジネスを始めたい方にメッセージをお願いします
FCなどの場合本社から知識や教育が提供されることが多いのですが、正直知識ゼロで始めるのは難しい業態です。
なので自分がある程度知識を持っている好きな分野などから、始めるのをおすすめします。
好きな分野じゃないと楽しくないし続かないので、得意なことを活かすべきだと思います。
また販売先や在庫の確保先を確保してから始めたほうが、在庫抱えてキャッシュアウトしてしまうなどのリスクを抑えることができるので、おすすめです。
自社サービスの消費者に対して、伝えたい想いや発信したいことを教えてください。
一円でも高く買い取ることが可能です!
大手さんとはリスティングや知名度に欠けていますが、弊社は広告をかけていない分お客様に還元することができますので、よろしくお願いします。