古物商・リユース業に役立つ資格・許可26選

競争環境が年々激しくなるリユース業界。ユーザー向けに信頼感や提案力を備えるために資格を取得しておくのも1つの手だ。リユース業や古物商を営む上で、必要な許可や免許から認定の資格まで26選を紹介する。

売り方で必要な免許 異なるお酒

古物、いわゆる中古品の買取りや販売を行う上で、必須の許可や免許から役に立つ資格を次ページにまとめた。企業や自身のスキルアップ等に役立つものを探してみてほしい。

リユース業を営んでいる方であれば既に取得済みなのが、「古物商許可」。近年ではフリマアプリの台頭に伴い、個人の古物商取得者が増加していると言う。リユース業において差別化を図るために取得する企業もいるのが「質屋営業」だ。従来型の質店が住宅街など目立たない立地であるのに対し、新興系の質店は駅前やロードサイドなど利便性を重視した店舗を展開している。

近年増えているネットオークションで必要な届出が、「古物競りあっせん業」。コロナ禍で開催方式が大きく変わってきていることから、古物市場主と並んで、近年増加傾向にあるようだ。

取扱いに注意したいのが「お酒」だ。買い取る際には免許や許可は不要だが、販売時にさまざまな免許が必要で、販売方法によってそれぞれ取得する必要がある点には気を付けたい。まず、小売りするのに必要なのが、「一般酒類小売業」の免許だ。小売りの中でも店頭販売時に必要で、ネット販売などの通信販売を行う際には「通信販売酒類小売業」が別途必要となる。業者に買い取ってもらう際には卸業となるため、「洋酒卸売業」の免許が必要だ。そして、取次や仲介をする際にも免許が必要で、それが「酒類販売代理業・媒介業」だ。このようにお酒を取り扱う際には用途によってさまざまな免許が必要となるため気を付ける必要がある。