選書から納品まで、一気通貫した書棚プロデュースを

Flying Books
株式会社 古書サンエー
代表 山路和広


1997年 カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社入社
2001年 株式会社古書サンエー 入社
2003年 Flying Books 開業
2004年 音楽レーベルFLY N’ SPIN RECORDS開業
2005年 『フライング・ブックス 本とことばと音楽の交差点』(晶文社刊行)出版
2007年 サンフランシスコ・アーティークブックフェア出展
2015年 ニューヨーク・アートブックフェア出展 
2022年 株式会社古書サンエー 代表取締役就任

貴社のビジネスについて教えてください

 弊社は、昭和22年創業、昭和46年渋谷古書センター オープンと長年にわたり地域の皆様に親しまれてきた書店です。

 現在は、Flying Booksという店舗名で国内外の古本の販売・買取をしていますが、コロナ渦ということもあり、インバウンドのお客様が減ってしまっている現状です。

 国内外の作家やアーティストの方にレアブックをお探しに足を運んでいただくこともあり、よく海外へも仕入に行ってました。

 当店の強みは、ネットで検索しても見ることのない古書を揃えているところだと思います。コーヒーやワインの飲めるカウンター席のある、古書の紙やインクの匂い、手触りを五感で感じて欲しいと思っております。詩集やCDのレーベルも運営し、不定期でイベントも行っております。

 お近くにお越しの際はお気軽にお立ち寄りいただければ幸いです。

今後の展望について教えて下さい

 今後については、店舗拡大は考えていませんが、売場面積を変えずに本の付加価値を上げて行く取り組みを行い、高額な古書の取り扱いを増やしていきたいと考えています。

 例えば、現在扱っている最も高額な古書は、1冊200万円します。

 そして将来的には、私の得意とする選書から納品までを一気通貫して提供する「本棚の総合プロデュース」をもっと増やしていきたいですね。

 本は世代や国籍の壁を超えて、多くの人に魅力を伝えられる「アート作品的な要素」もありますので、展示会等を通して、それらの発信活動もしていきます。

どんな人材を求めていますか?

 当店はマニアックで専門的なお客様も多く、知識では敵わないことも多々ありますので、商品知識量よりも、お客様のニーズを聞き出すコミュニケーション能力が高い方が向いていると思います。
 外国人のお客様も多くご来店されますので、英語も必須です。

 商品への好奇心と吸収力が大切で、なにより「本に触れているのが好き」という気持ちを持っている方が一番だとも思いますね。

Flying Books

http://www.flying-books.com/store.php